セルフチェックをしてみる
メタボリックシンドローム人口はどれくらい?
40歳〜74歳のメタボリックシンドローム該当者は約940万人。予備群の数は約1020万人と推定されており、合計すると約1960万人がメタボリックシンドロームの危険にさらされています(厚生労働省 平成16年10月1日時点での推計)。
なぜ、これほどまでにメタボリックシンドロームの人がいるのでしょうか?その原因は複数考えられますが、一番問題なのが肥満です。「一昔前に比べて日本人は太ったな」と、年配のかたなら誰もが実感を持っているはずですが、データを見ても30〜60歳代男性、60歳代女性の3割以上の人が肥満しています。特に男性は昭和58年から全ての年齢層で体重が増加していると、平成15年の国民健康・栄養調査では発表しています。
この数値の算出には、世界的に採用されている肥満の指数を計算するBMI(Body Mass Index)という方法を用いられています。BMIの公式は「体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)」で、算出された値が18.5未満なら低体重(やせ)、18.5以上25.0未満なら正常、25.0以上なら肥満と判定します。
BMI値が高く太っていれば、お腹がぽっこりしやすいのは当然ですし、生活習慣病になりやすいのは言わずもがなでしょう。
BMI値は正常でもメタボの可能性はある?
しかし、やっかいなことにBMI値が正常でもメタボリックシンドロームになってしまう可能性はあります。それは、BMI値は肥満をトータルにとらえるため、皮下脂肪も内臓脂肪も同じ肥満として数値化してしまうから。つまり、BMI値は医学的にも科学的にも根拠はあっても、メタボリックシンドロームに直結する内臓脂肪の測定には不向きなのです。
ということは、たとえBMI値が正常で、全体的にはスマートに見えても、お腹に脂肪がたっぷりあれば「内臓脂肪型肥満」だということになります。実は、これが最近増えている「隠れ肥満」と呼ばれる太りかたです。
内臓脂肪の詳しい計測方法は後ほど説明しますが、とりあえず自分のお腹に内臓脂肪がついているかどうか簡単にセルフチェックしてみましょう。やりかたは簡単。まず、仰向けに寝てヒザを軽く立ててください。お腹の力を抜き、両手でおヘソの両脇の肉をつまみます。肉ごとつまめれば「皮下脂肪型肥満」。皮しかつまめないようなら「内臓脂肪型肥満」の可能性が高くなります。
内臓脂肪の正しい計測方法
内臓脂肪を正確に計測するには、X線CT装置を使う必要があります。しかし、肥満の測定目的だけでは保険の適用外になるため費用がかさみますし、どこの病院でも装置を用意しているわけではありません。健康診断などでチャンスがあればX線CT装置で内臓脂肪を計測したいものですが、そうではない場合は「オヘソを中心としたウエスト」をメジャーで測る方法が、現在では一般的になっています。
前述したように、「オヘソを中心としたウエスト」を計測し、男性なら85センチ以上、女性なら90センチ以上あると、内臓脂肪が過剰にあると推定できます。男性より女性の腹囲基準が5センチ大きいのは、女性は皮下脂肪がつきやすいので、その分が多めに設定されているから。また、身長の差があっても同じ胴囲で判断するのは、多くの人を検証した結果として身長は内臓脂肪計測には無関係であるとわかっているからです。
測定するときは両足をそろえて立ち、腕は力を抜いて両側にたらします。お腹の力を抜いて、メジャーをオヘソの高さにあわせ計測します。その際、オヘソ側と背中側に触れるメジャーが水平になっているか、肉に食い込んでいないか確認してください。
メジャーは非伸縮性の布製メジャーを使い、食事による誤差をなくすために空腹時に測定するようにします。チョット恥ずかしいかもしれませんが、自分で計測するより誰かにお願いしたほうが、より正確な数値が計測できるでしょう。
