METABO メタボリック解消ガイド

メタボリックシンドロームってなに?

皮下脂肪と内臓脂肪の違い

皮下脂肪はメタボと無関係?

メタボリックシンドロームを引き起こす「内臓脂肪」を計測する際、「皮下脂肪」がつきやすい女性は、そうでない男性よりも腹囲基準が5センチほど大きくなると前項で説明しました。
皮下脂肪が女性につきやすい理由は、皮下脂肪に妊娠や出産、体温の維持、飢え、外部からの衝撃を緩和するなどの役割があるから。また、皮下脂肪があるからこそ、女性はふっくらと丸みをおびた体型を作れるのです。
皮下脂肪は、その名のとおり皮膚のすぐ下にある組織につく脂肪であるため、つまめるのが特徴。下腹部、腰、お尻、太もも、腕などにつきやすく、手触りはブヨブヨした感で、過剰に蓄積されると体形が果物の「洋ナシ」のようになります。そのため皮下脂肪で太った状態を「洋ナシ型肥満」とも呼びます。個人差はありますが、たるんだ体型になるケースが多いようです。
食事で摂ったエネルギーを代謝した後、余ったエネルギーが皮下脂肪として蓄積されます。長期間かけて少しずつ増える傾向にあり、ある程度皮下脂肪がたまってしまうと少しばかりダイエットをしてもなかなか減りません。
しかし、分解されても肝臓に取り込まれず体内を循環してエネルギーとなる皮下脂肪は、生活習慣病などの合併症を起こす危険性は少ないといえます。つまり、メタボリックシンドロームと皮下脂肪は、ほとんど関係ないといえるわけです。

内臓脂肪がメタボの危険性を高める

内臓脂肪のほうは、女性よりも男性につきやすい特徴があります。その理由は体重に対する筋肉量が、女性より男性のほうが10%も多いから。筋肉を動かすためのエネルギー源は内臓脂肪なので、必然的に男性は内臓脂肪を溜め込みやすいのです。
さらに、男性ホルモンは内臓脂肪を、女性ホルモンは皮下脂肪を蓄える傾向にあります。つまり男性同様、閉経によって女性ホルモンの分泌量が減った女性も内臓脂肪がたまりやすくなるということです。
内臓脂肪は、内臓の周辺や腸と腸のあいだなど、お腹を中心に蓄積されます。そのため過剰にたまると、体形が果物の「りんご」のようになることから「りんご型肥満」とも呼ばれています。お腹を触ると硬くパンパンに膨らんでいるような感じがするため、「ビール腹」「妊婦」「スイカを丸のみしたヘビ」などと表現されがちです。
過食や運動不足によって内臓脂肪は短期間で蓄積されてしまいますが、食生活や運動に少し気をつければ簡単に落とすことができます。しかし、内臓脂肪は分解されると肝臓に取りこまれやすく、糖尿病、高脂血症、高血圧、動脈硬化、痛風、脂質や糖質の代謝異常などの合併症を起こしやすい。つまり、内臓脂肪はメタボリックシンドロームの原因と言って過言ではないのです。

内臓脂肪が多いと様々な病気にもなりやすい

皮下脂肪と内臓脂肪についておさらいしてみると、皮下脂肪が多い「洋ナシ型肥満」は、太っていることが目立ちますがメタボリックシンドロームに直接影響する生活習慣病とはあまり関係がありません。一方、内臓脂肪が多い「りんこ型肥満」になると、たとえ太っていることが目立たなくても生活習慣病になりやすい。つまり、メタボリックシンドロームになる可能性が大きいのです。
怖いのは内臓脂肪ということです。内臓脂肪の増加は、すぐにお腹回りのサイズに反映されます。そして、お腹のでっぱり具合が大きい人ほど、高血圧、高血糖、中性脂肪の増加、HDLコレステロールの減少などのトラブルもかかえやすいのです。もっと内臓脂肪が増えお腹がでっぱってくると、高尿酸血症、通風、心筋梗塞、脳梗塞、脂肪肝、睡眠時無呼吸症候群、変形性膝関節炎、腰椎症、胃食道逆流症など様々な病気になる可能性も高まります。
こうした病気にならないためにも、メタボリックシンドロームの診断基準である、男性85センチ以上、女性90センチ以上のウエストサイズにはなりたくないものです。ちなみに、食べすぎによって増えた脂肪組織は約7割が内臓脂肪に、残りの3割が皮下脂肪になります。

 
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