METABO メタボリック解消ガイド

内臓脂肪を撃退する運動のしかた

運動する際の注意点

お腹がでっぱっていると転びやすい

よく子供の運動会で父兄参加の競技がありますが、走る人が次から次へとつまずいたり転倒したりしています。転んでしまった人は、たいてい「学生のときは足が速かった」とか「まだまだ走れると思った」とがっかりしている様子。
確かに、彼らは若いころ、早く走ることができたのでしょう。しかし、年をとっても同じように走れる人はいないのです。まして10年以上もまともに体を動かしていなかった人なら、足がもつれて当然です。
さらに、メタボリックシンドロームでお腹がでっぱっていれば、体の重心が前方に移動しているため、なおさら転びやすくなります。また、重い体重を支えるために腰にもかなりの負担がかかっているので、腰痛も起こしやすいでしょう。
子供の運動会で走るときにはもちろん、ウォーキングやその他のスポーツをする前には、必ず準備体操としてストレッチングをして体をほぐしてからおこなうようべきです。なにもせずスタートするよりも、確実に事故を防げるはずです。もちろん、体に急激な負荷をかけるような無茶はしないというのが原則です。気持ちは若いときのままでも、体はメタボと自覚を持つことも必要なのです。

メタボの人は運動時に突然死をする危険が高い

本来、メタボリックシンドロームだと診断された人は、運動を始める前にメディカルチェックを受けるべきです。それは、メタボの人が脳血管障害や心筋梗塞の予備軍だから。運動中に突然死をしてしまう可能性が、健康な人よりもずっと高いのです。
病院では、動脈硬化が進行していないか、隠れた心臓病がないか、またどの程度の運動をすればいいのかなど具体的に相談するといいでしょう。場合によっては、単なる健康診断だけでなく、運動負荷試験といって実際に運動時の血圧や心電図を計測することも可能ですから、医師とよく相談してください。
実際に運動する際は、体調が悪ければ無用な事故を防止するためにも無理をしないようにします。たとえば、熱があったり風邪をひいていたり、二日酔いや睡眠不足などがあるときには運動をとりやめます。また、1分間の脈拍が通常より20以上早い。収縮期血圧が普段より20以上高い、もしくは低い場合も運動はやめるべきでしょう。
メタボリックシンドロームを撃退するためには、毎日運動する時間をとることも大切ですが、長く続けることのほうがもっと重要です。体調が悪いと感じた日はスッパリとあきらめ、体を休ませることに専念すべきです。

冷たい水は飲んじゃダメ!

運動しているときに「のどが乾いたなぁ〜」と感じたときには、すでに軽い脱水症状になっています。これはメタボリックシンドロームの人でもアスリートでも同じで、運動時の水分補給はとても重要です。
そこで、運動をする30分前くらいから、250〜500mlの水を数回に分けて飲んでおきましょう。さらに、運動中にも15〜30分ごとに200ml程度飲んでください。一気に飲むと胃に負担がかかるため、ひと口ずつ小分けにして飲むことが原則です。
飲み物の種類ですが、1時間以内の運動なら水だけで十分です。しかし、長時間の運動、暑い日、大量に汗をかいたときには、糖分とミネラル分を含んだものを選びます。ただし、スポーツドリンクは糖分が高いため、水で半分に薄めて飲むようにしてください。
飲む水の温度ですが、通常は吸収率が高いという理由で5〜15℃に冷やした水を推奨しています。しかし、メタボの人には冷たい水はおすすめではません。
冷たい水をたくさん飲むと、胃を中心とした腹部が冷えてしまいます。すると腹部周辺の血管が収縮して代謝が低下します。つまり、冷たい水を飲むと脂肪が燃えにくくなるのです。せっかく運動して代謝をあげても、冷たい水で代謝を下げては意味がありません。できれば常温か暖かいものを飲むべきです(脱水を起こしたときは冷たい水のほうが良い)。
冷たいものを飲まないほうがいいのは、運動時だけでなく日常生活の中でも同じです。お腹が冷えれば、脂肪を増やして冷えたお腹を守ろうとするのが人間の本能。冷たい飲み物は、ぽっこりお腹を助長するわけです。ちなみに、キンキンに冷やした飲み物しか飲まない人のことを「コールドトリンク症候群」と呼び、警戒を呼びかける医師も大勢います。

 
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